木村 達哉

木村 達哉

木村 達哉

古陶とその周辺文化への深い共感を制作の原動力とする木村達哉は、キャリア初期より山茶碗の制作で注目を集めてきた。一方で学生時代から一貫して、歴史のなかで陶器には適さないとして選ばれることのなかった土を用いるというコンセプトの下での制作も続けている。それを実現するために選ばれる技法も近年では多様化し、表現の幅を着実に広げている。 木村が用いる窯は、地面を掘り下げて煙突を設けた簡素な穴窯である。焼成においても温度計に頼ることなく自らの経験と身体感覚を拠り所とするが、こうした制作のプロセスそのものが作品の重要な一部であり、かつて革新的な技術としてこの国にもたらされた構築的な穴窯を、当時の陶工と同じ条件で扱おうとする試みでもある。 木村の作品が決して「写し」にとどまらないのは、新たな土を探すという行為と焼成に導入された身体的なプロセスという二つの要素によるものであり、この実践はかつての陶工を現前させることに限りなく近い。

1998
愛知県稲沢市生まれ
2018
愛知県立芸術大学 美術学部デザイン・工芸科 陶磁専攻入学
2019
土を掘りをはじめる山茶碗に出会う
2021
三重県津市に露天掘りで地下式穴窯を造営
2022
愛知県立芸術大学 美術学部デザイン・工芸科 陶磁専攻卒業
2024
工芸青花 山茶碗 古美術28×木村達哉
2025
黒田陶苑アネックス 初個展
2026
愛知県豊田市足助町に移る