この度、弊店では6回目となる柳下季器(やなしたひでき)さんの個展を開催いたします。
毎回毎回、読んでいる人がいるのかもわからない文章をこのように載せているわけですが、内容に一番悩むのが柳下さんの時です。前回も書きましたが刃を研ぐように作陶される方なので「更に鋭利になったから見にきてね!」としか言いようがありません。私の考えにも大きな変化はなく、だからといって同じことを書くと数少ない読者に申し訳ないので載せません。このことが気になるという酔狂な方はHPに載せている過去5回のDMをご覧ください。
柳下さんの作品には目に見える変化が起きております。お得意のカセ黒が大きく変化しました。たくさんの色を持つ黒で質感も含めかなり独特です。しかし、わびさびの風は失われておらず、長次郎の流れをしっかりと感じます。これは、古典と向き合い考えを深めながら腕を磨き続けてきた柳下さんによる黒の「進化」であると思います。同じDNAからの変化である「進化」。ご本人も明確な変化を感じ取られてのことか、作品名を「カセ黒」から「今焼黒」に変更されました。おもしろい!!
カセ黒のことばかり書きましたが、赤も釉薬が新しくなり、光悦黒の柚肌も更にしっとりとし、井戸の釉調も奥行きが増しました。織部にも新しい意匠が加わるなど、見所たっぷりです。是非、お越しください。