弊店では10回目となる澤克典さんの個展を開催いたします。
益々える克典さんの信楽ですが、10回目ということで少し信楽焼についてオサライです。信楽焼は古琵琶湖層(琵琶湖は約400万年前に伊賀あたりで生まれた)と呼ばれる地層の粘土で作られ、薪の窯で焼くことで景色がつけられます。色々な土がありますが白い土を使にことが多いようです。電気窯で焼かれた信楽の白土は真っ白に焼けますが、薪窯で焼かれると炎や薪·薪の灰、土がもっている鉄分などにより緋色やコゲ等の景色がつき、灰をたくさん被った箇所では自然釉とよばれる緑色のガラス質が付着します。初めて信楽焼をみて説明を受けたときには信じられませんでしたが、窯焚きを見学し本当であることを確認しました。自然から切り出したようなその景色をもつ作品が窯から出てきたときの衝撃はよく覚えており、新しい作品を見るたびに未だに感動を覚えます。
さて、そんな信楽も素材と景色だけでは作品として成立しません。形も重要なのです。年12回前後窯焚きをされている克典さんの焼成技術も目を見張るものがありますが、成形のキレが今回は強く見て取れました。言葉にするのは難しくありますが、それらは手取りのよさや削りなどの細部に宿ります。お越しいただけた際はそのあたりも是非ご注目ください。
人気の呼継作品や、意匠性に広がりを見せる織部もたくさんご覧いただけます。図録掲載には間に合いませんでしたが、地域の名所を描いた織部の制作もお願いしております。是非お越しください♡