去年は織部に限定していただきましたが、今年は信楽に限定していただき、弊店では7回目となる克典さんの個展を開催いたします。
弊店は信楽や伊賀を手掛ける作家さんとのお付き合いの比率が高いのですが、それぞれに特徴があります。主に形、土、焼きにその特徴が出るわけですが、その違いを言葉にしろと言われると難しいものがありますので、ご覧にいらしてください。そもそも、こういったご案内にあれこれ書くのは売り手側の都合
によるものですので、そういった事情を含んだ情報の一端として捉えていただき、(※嘘は書きませんが)やはり実物をみてさわっていただくのが一番よろしいかと思います。おいでませ、浅草!とはいえ、みなさまのご興味を引きご来店いただかないと商売になりませんので、もう少しだけ書きます。
今回展示するものは信楽の土を成形して薪の窯で焼いたものなのですが、同じ形にしても焼くことでいろいろな景色がつきます。緋色、自然釉、焦げ、石ハゼ、虫食いなど。ある程度は狙えるものと、そうでないものがありますが、工夫を凝らし多彩な景色をつけていきます。窯の中で正面を下に向けて置いたものに自然釉がたくさん掛かれば、1茶盌のように正面にトンボの目が出来て雅やかな印象の景色になります。灰が程よくかかる位置に置いて焼けば、⑦狛犬のような少し苔むしたような風情になる。他にもたくさんありますが、経験と知識を駆使し焼かれた作品は、同じ土によるものでもこれだけ多彩になります。
更に、偶然によって想像もできない美しい景色のものが焼けることもあります。信楽に絞ることにより、そうした部分にご着目いただきお楽しみいただければと思います。勿論、作品の良し悪しは焼きだけでなく作りや素材にも因ります。克典さんによる信楽ならではの造形、手取りもお楽しみください。