この度、中條正康さんの個展を開催いたします。
中條さんは乾山の写しを中心にご制作されています。乾山の器というと意匠や細工・絵付けに目を引かれがちですが、中條さんの作品は質感も素晴らしいのです。原料もしっかり吟味されていますが、おもしろいのが薪をくべられる電気窯を使われていることです。電気の熱だけで焼くと少し冷たいかんじになってしまうそうですが、薪を加えることで温か味のあるいい雰囲気になるそうです。意匠・細工・風合い、それらの調和によりいい器ができるということを改めて教わりました。
意匠にも工夫があります。表紙右の作品「菊向付」は乾山の写しですが、表紙左は「菊向付」と同じ型を使い絵付けを変更された新しい意匠「四君子」です。菊は使える時期が限られますが四君子は年中使えますし祝い事にも花を添えてくれます。こちらは一例ですが古典を基に新しい流れも生み出せる方なのです。
食の器を中心に、茶器・花器・酒器もご出品いただきます。是非お越しください。