今年も杉本祐さんの個展を開催いたします。
今回はお得意の信楽に加え電気窯で焼いた「白信楽」をご出品いただきます。信楽というと穴窯や登り窯などの薪窯で焼成し、薪と炎による自然味のある景色と粗い土味による野趣を醍醐味としたヤキモノというのが一般的な認識であると思います。今回の「白信楽」は全く違う考え方によるもので、極力無景色になるよう灰も炎も発生しない電気窯で真っ白に焼かれたものです。それにより信楽のもつ粗い土味だけが残り、武装をしていないランボーのような雰囲気になりました。
やきものを少しでも知っていると信楽に限らず「粗い土には野性的な景色!」という文脈があるでしょうから、とても異質なものに映るでしょう。そこがおもしろいのです。そして、料理が映える!土モノの質感と白磁の汎用性を併せ持つスーパーウルトラハイブリッドウェアなのです。何ら難しいことをしているわけではないと思いますが、前述の文脈からは出来ない発想ではないでしょうか。ちょっとした発見です。
作品とは思想を具現化したものであります。穴窯でしっかり焼かれた信楽と「白信楽」の茶器・花器・酒器・食器の新作を展覧します。是非お越しください!