この度、二年振りに藤ノ木陽太郎さんの個展を開催いたします。
均衡とれた形。丁寧なつくり。質感の良さ。唐津焼としてのおもしろさ。それらが揃うことにより、品のある美しい器が生まれます。
前回のDMにも似たようなことを書きましたが、藤ノ木作品最大の魅力はそこにあると思います。口にするのは簡単ですが、実行となると大変です。美しい均衡というものは、その感覚を持っていて、形にできる技術もないと具現化できません。一客一客に気を張って向き合わなければ丁寧なつくりにはなりませんし、やきものとしての研究もし続けないとおもしろいものは焼けません。それらを高い水準で実行し、
茶盌から豆皿まで宿らせているのです。使い勝手も考慮し、細かな工夫が散りばめられているところも御料理屋さんに愛される秘訣でしょう。
ここまで読まれるととてもカタイ人という印象を持たれそうですが、当図録表紙にあるようなブっ飛んだこともされます。前回もご出品くださいましたが、私がブランキー好きだからでしょう。愛です。これは。